ポケモンGOのうつ病への効果は?2年間プレイした感想
今回はポケモンGOというスマホアプリがうつ病などの精神疾患に与える効果を書いていこうと思います。
私が鬱病になってから2年の間、毎日プレイして感じた精神疾患への効果やプレイ時の注意点など、興味を持っていただければ幸いです。
そもそもポケモンGOとは?
ポケモンGOは現実の世界で歩いてプレイする位置情報ゲーム(通称「位置ゲー」)です。
ポケモンをゲットしたり、バトルさせたり、アイテムを入手するためには、現実世界を実際に歩き回る必要があります。
ポケモンGOをプレイして感じたうつ病への健康効果
私がポケモンGOをプレイすることによって感じた3つの健康効果を紹介していきます。
外出するきっかけになり、歩く時間や距離が増える
強力な伝説のポケモンを捕まえたり、アイテムを入手するためには「外で歩く」という行動が必要になります。
歩くという「一定のリズムで行う反復運動」は、運動不足の解消はもちろん、日光を浴びることで幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」の分泌を促進され、自律神経を整えることができます。
つまりポケモンGOをプレイするということは、「外出する」と「歩く時間の増加」という、うつ病に効果的な行動を習慣に取り入れやすくなります。
行動していく為の最初の一歩になる
さらに重要なのは、強制的に歩かされるのではなく、自ら進んで外に出て歩くという点です。
「何かに興味を持ち、それを得るために行動する」「行動することで達成感を得る」という成功体験はうつ病から抜け出す時きっかけになります。
小さな小さな成功体験ですが、うつ状態から動き出す時はこれぐらいで十分だと思います。
ポケモンを可愛いと思うことで得られる心身に良い効果
アニマルセラピーという言葉をご存知でしょうか?
アニマルセラピーとは、動物と触れ合い、可愛いと感じることでストレス解消やリラックス効果のほか、意欲が湧く、感情表現が豊かになるなどの癒し効果を得られる治療法です。
もちろん、ポケモンGOはスマホゲームなので、動物に触れることで得られる効果に比べればたいしたことはないでしょう。
ですが、ポケモンを撫でたり、きのみを与えたりするとポケモンは笑顔で反応してくれます。
うつ病である時は不快な感情に敏感になっていて、交感神経が優位になりやすい状態にあります。
日常的に快適な感覚(ポケモンを可愛いと感じる感覚)に触れることで、今まで不快感に敏感になりすぎていた状態を和らげ、副交感神経を優位な状態にし、徐々に自律神経のバランスを整えることができます。
ポケモンGOをプレイする上での注意点
ポケモンGOをプレイすることで得られる、健康効果を挙げていきましたが、今度はプレイする際の注意点を挙げていきます。
いずれも注意点ではありますが、自分をコントロールする練習にもなるのでプレイしてみましょう。
集中しすぎによる反動に注意
何かに没頭していると、自分が思っている以上に体力や時間を消費してしまいがちです。
自分の体力以上に歩いてしまったり、睡眠時間を削ってまでプレイしないよう注意しましょう。
特に真夏の炎天下や季節の変わり目などは、体に大きな負担がかかってしまう恐れがあるので、体調に負担がかからないようにプレイを心がけましょう。
周囲の状況に注意し公共の場ではマナーを守ってプレイ
歩くことでポケモンと出会うというゲームの特性上、「歩きスマホ」をやってしまいがちです。
周りの状況を確認し、急に立ち止まったり歩きながらプレイしないようにしましょう。
課金をする場合はほどほどに
スマホゲームをプレイする上で出てくる問題の1つとして出てきがちな課金システム。
ポケモンGOは、プレイする上で課金が絶対に必要ということはありませんが、ガチャのような運に作用される要素は少なからず存在します。
課金をする場合は「お小遣いの範囲」を超えないようにしましょう。
疲れや義務感を感じたらプレイをやめる
最初は楽しいと感じても、毎日のようにプレイしていると飽きや疲れを感じる日が来るものです。
そういう時はゲームから距離を取って休憩し、そのエネルギーをまた別のものに向けましょう。
自分の生活に不要になったものを取り除く決断も、良い人生を送る為に必要なスキルです。
「無駄な時間だった」と思うのでは無く、そういった決断の練習だと思い、また自分に必要なものを探しに行きましょう。
さらにポケモンGOを楽しむにはSNSを活用する
レアなポケモンをゲットしたり、かわいいポケモンの写真をSNSに投稿することで、よりポケモンGOを楽しむことができます。
自分の投稿に対して良い反応をもらうということは、やはり喜びに繋がりますし、他者との繋がりに興味を持つきっかけになります。
「投稿する→反応をもらう」という作業を繰り返せば、成功体験を得ることもできますし、ポジティブ思考へとシフトしていけるでしょう。
ただし、SNSには様々な方がいますし、他者と繋がるという「しがらみ」も少なからず出てきます。
こちらものめり込みすぎたり、他者の発言に振り回されないよう、ほどほどの距離感を持ってプレイしましょう。
まとめ:ポケモンGOでうつ病から抜け出すきっかけを作ろう
以下がこのページのまとめとなります。
- 外出する機会が自然に増え、運動不足や太陽の光を浴びるなどの健康的な習慣を取り入れられる。
- 可愛いポケモンを見つけて、不快感ではなく快適な感情に敏感になれる。
- 過剰なプレイや課金はしないよう、自分のコントロールも身につけよう。
- SNSで他人と喜びを共有し、人との繋がりを楽しもう。
ポケモンGOをプレイすることは純粋にゲームを楽しむだけでなく、うつ病治療への有効な効果を得る習慣が身に付きやすくなりました。
他にも幅広い世代に知られているポケモンならではの特徴として、質問したり協力したりなどの「家族とのコミュニケーションのきっかけ」として活用している方もいるようです。
休職中などはどうしても引きごもりがちになってしまいがちですが、動き出す小さなきっかけとしてポケモンGOをプレイしてみてはいかがでしょうか?