秘書検定2級に合格した勉強法【試験概要&テキスト&勉強法】
秘書検定2級に合格したので雑記として勉強法など残しておきます。
この試験のメインターゲットは大学入学や就職・転職、スキルアップを目的とした女性でしょうか。
30代男性で無職の私が受けるのはお門違いですが、それもまた面白いと思うのでどなたかの参考になれば幸いです。
秘書検定とは
秘書検定は,社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を,秘書技能という名称に集約して検定問題として出題しています。基本的な常識ですから誰にでもできることですが,感じがよいと言ってもらえる表し方はどのようにすることが必要か,この部分について試験問題を通して学べるようになっています。
引用:秘書検定とはより
試験は「理論」と「実技」の2つの区分より出題されます。
理論は以下の3つで構成されています。
1. 必要とされる資質
2. 職務知識
3. 一般知識
実技は以下の2つで構成されています。
4. マナー・接遇
5. 技能
なぜこの資格を取ろうと思ったか
事務職への就職のために取得しましたが、この資格があるから就職が有利になるということはありません。
資格自体の知名度は簿記やMOS試験には劣りますし、30代男性が取ったところで強みにはならないので履歴書には書かないつもりです。
とはいえ、教養としては十分意味はありますし、2級より上位の準1級や1級なら実技試験もあるので、ビジネスマナーを勉強したい方には入門として良い資格だと思います。
私は工場のライン工としての就職経験しかなく、事務への就職はスキル面はもちろんマナーや社会常識的にも不安があったため、勉強してよかったと思います。
秘書検定2級の試験概要
秘書検定2級の受験資格は?
秘書検定は受験資格はなく、どなたでも受験が可能です。
また、どの等級からでも受験できるので、いきなり2級からの受験も可能です。
秘書検定2級の合格率は?
秘書検定2級の合格率は62%。
受験料は?
受験料は以下の通りです。(2022年現在、全て税込価格)
- 3級:2800円
- 2級:2100円
- 準1級:5300円
- 1級:6500円
秘書検定2級の合格点は?
合格基準は理論領域、実技領域のそれぞれの得点が60%以上で合格となります。
どちらも60%以上を取る必要があるため、理論が100%・実技が50%などでは不合格になるので注意しましょう。
秘書検定2級に面接試験はある?
面接試験は秘書検定準1級と1級のみ実施されるので2級では面接試験はありません。
2級までは筆記試験のみで、5択から適切or不適切を1つ選ぶ選択問題が9割、空白を埋める記述問題が1割となっています。
受験方法は2種類あり、試験概要が少々異なる
秘書検定2級の受験は筆記試験とCBT試験(ネット試験)がある
秘書検定2級の受験は筆記試験とCBT試験の2種類があります。
- 筆記試験:全国各地の試験会場でマークシート+記述で解答
- CBT試験:試験センターのパソコンで選択肢から選択+入力で解答
筆記試験とCBT試験はそれぞれ特徴やメリットがあるので注意しましょう。
筆記試験の特徴
- 問題数は35問
- 試験時間は120分
- 試験開始80分後から途中退出が可能
- マークシート+記述で解答
- 試験は年に3回開催(2月・6月・11月)
- 合否は試験の3週間後に実務技能検定協会のホームページで公開される
- 受験会場は就職活動や受験に備えた女性がほとんど
- 3級+2級のように同時に2つの等級に受験が可能。
筆記試験は試験日程が決まっているので、受験するタイミングは年3回の試験のどこか限られますが、逆算して勉強スケジュールを組むなど予定が立てやすいのが特徴です。
また、筆記試験は3級+2級、2級+準1級のように併願受験が可能なので有効に使いましょう。(もちろん、受験料は2つの等級分かかります。)
2月に行われる試験に関しては、3級と2級しか実施されないのでご注意下さい。
CBT試験(ネット試験)の特徴
- 問題数は33問
- 試験時間は100分
- 時間内でも終了ボタンを押すと試験が終了する
- チェックリスト+入力で解答
- 試験センターの指定した試験日であればどの期間でも試験が受験可能
- 合否はテスト終了後にすぐに分かる
- 秘書検定以外の試験を受けている方もいて年代性別ともに様々
CBT試験は、試験センターの試験開催日であれば試験を受けれるため、自分である程度勉強スケジュールを建てないといけないですが、日程に融通がつけやすいため、早く試験を受けたい方や試験日の日曜日に時間が取れない方におすすめです。
他にも、筆記試験の大きな会場だと緊張してしまう方などにもおすすめですが、秘書検定以外の試験を受けている方も同じ場所で試験を受けるのでその点はあらかじめ理解しておきましょう。
私が試験センターで受験した時は、簿記の試験を受けている方がいたので、電卓を叩く音が気になる方もいるかもしれません。
音を遮断するイヤーマフが用意されている試験センターもあるので気になる場合は申込前に確認しておきましょう。
また、特別なパソコン操作は必要なく、選択肢の選択と入力や漢字変換など基本的なPC操作ができれば受験には問題ありません。
私の勉強法と使用した参考書
秘書検定2級に面白いほど受かる本
一から勉強を始めるには、こちらの秘書検定2級に面白いほど受かる本がオススメです。
まずはこのテキストを1周してそれから過去問を繰り返し解くのが良いと思います。
暗記が必要なところが所々ありますが、テキストを丸々暗記してから過去問をするのではなく、最初は試験の全体像を掴む程度で大丈夫です。
「全体像を掴む→過去問をやる→間違いをテキストで復習」という順番で勉強しましょう。
重要度の高い箇所は◎や赤字で書かれているので、私のように暗記が苦手な方はそこから覚えていきましょう。
私は過去問での勉強は下で紹介する問題集と勉強サイトを利用しました。
秘書検定実問題集2級
秘書検定2級唯一の公式問題集で直近の過去問が6回分載っています。
使用した感想としては、解説をもう少し詳しく書いて欲しいなという印象です。
ですが、直近の試験内容を知れるのは大きいですし、数問ではありますが私がネット試験を受けた時はこの問題集と全く同じ問題も出題されました。
1週で終えるのではなく、2週3週と繰り返して知識を定着させていきましょう。
過去問ドットコム
過去問の勉強をするのにオススメなのが、過去問ドットコムというサイトです。
このサイトでは秘書検定の準1級と2級の過去問を解くことができます。
問題数は約400問で解説も載っており、しかも無料なので是非利用しましょう。
サイトに登録すれば誤答から出題する機能や解答履歴を見ることも可能です。
ちなみに私は登録せずに利用しました。
問題集をもう1冊購入する前にお試しすることをオススメします。
最後に
繰り返しになりますが、秘書検定2級を取得したからといって30代男性の就職に大きな加点にはなりません。
私と同条件で事務職への就職・転職を目指す場合、取得するのはMOSや簿記といった資格を優先した方が良いでしょう。
秘書検定2級はこれらの資格を取得した上で、ビジネスマナーに自信がない場合に勉強するといいと思います。
私のような方の参考になれば幸いです。ではでは。