工場での三交代勤務のメリット・デメリット
今回は工場での三交代勤務を10年間務めた私が、良かったことやツラかったことなどをお話ししていこうと思います。
「残業が少ない」「生活が不規則」「体力的にキツい」といった印象を持っている方が多いのではないでしょうか?
しんどくても給料が良いなら三交代で働こうかな。と考えている方は参考にしてみてください。
三交代勤務とは朝・昼・夜の3つのシフトで働く勤務形態
三交代勤務とは一般的な8時〜17時といった定められた勤務時間で働く勤務体制ではなく、24時間を3つのシフトに区切り、それぞれのシフトを一定のルーティンで交代して働く勤務形態です。
会社によって各シフトの時間や組み方は違いますが、私が務めていた会社は以下のように各シフトが8時間ごとに区切られていました。
夜勤3日→1日休み→準夜勤3日→1日休み→日勤3日→1日休み…といった感じでこのローテーションを繰り返していきます。
※会社によってローテーションの組み方や勤務時間は異なります。
三交代勤務の残業は多いか少ないか
私の場合、月の残業時間はだいたい20〜30時間ぐらいでした。
残業内容のほとんどは他の班への補充の残業です。
有給取得の際は前後のシフトの人が早出と残業をしてカバーすることになるので、その分の残業が必ず発生します。(下の図参照)
子供がいる従業員の方は夏休みやクリスマス、運動会や授業参観のシーズンで休む機会が多いのでそのあたりに残業が増えます。
三交代勤務は給料が高い?
三交代勤務をしていると、交代手当と夜勤手当がつくため給料は多くなります。
私は大手企業で勤めていたため福利厚生なども充実しており、独り身としてではありますが金銭的な不安はあまり考えずに働くことができました。
三交代勤務は生活リズムが不規則
当然ですが三交代勤務で働いていると基本的に生活リズムは不規則になります。
特に夜勤での残業が一番応えました。
23時〜11時の12時間勤務が3日連続などになれば、常に睡眠不足状態。
20代前半の頃は若さと気合いでどうにかなりますが、20代後半にもなればそうもいきません。
私の場合は偏頭痛や腰痛などに悩まされるようになり、現在はうつ病で休職中です。
睡眠不足はうつ病だけでなく認知症などの原因にもなるので三交代勤務で働く際は常に健康リスクと向き合う必要があります。
三交代勤務のメリット
平日が休みなので役所や病院などが利用しやすい
役所などの平日の日中しか開いていない施設を利用できるのと買い物や病院なども混雑時間を避けて利用できます。
ですが、昨今のテレワークの増加もあり、昔ほどこれが三交代勤務だけのメリットかと言われると微妙なところです。
通勤ラッシュを避けられる
会社によっては寮などがあるため、近くに住めば満員の通勤電車に乗る負担はありません。
また、工場の規模次第では駅から専用のバスが出ていたり、自家用車での通勤も可能です。
三交代勤務のデメリット
休日は次のシフトに切り替えるために睡眠がメインになる
昨日までは寝ていた時間に翌日は働くことになるので、休日の間に次の勤務時間への切り替えをする必要があります。
休日に趣味や交友関係などに時間を使う場合は、寝不足状態にならざるおえません。
一人暮らしだと食事はコンビニや惣菜のものが多くなるので栄養バランスが偏りやすくなりますし、移動もタクシーを使う頻度が増えます。
家族や友人との関係が維持しにくい
通常勤務の人とは活動時間が変わってくるので、誘いを断ることが多くなります。
人が寝ている時間に働くことになるので、どうしても相手か自分が休暇を取る必要があったり、子供をどこかに連れて行ってあげることが難しくなります。
睡眠に時間を使いたいので余計なお金を使いやすい
睡眠時間を確保するため、外食の機会が増えて余計なお金を使ってしまいます。
手当があるのでお金が貯まるイメージがあるかもしれませんが、無駄な出費も増えるので思ったほど貯金ができません。
メリットとデメリットを良く考えて就職・転職しましょう
三交代勤務での就職を考えている方はメリット・デメリットなどを理解して就職に臨みましょう。
三交代勤務だけが原因では無いですが、うつ病になった私はオススメしません。
三交代での勤務は身体面・精神面ともに体調管理に注意して働きましょう。