ハローワークとはどんなところ?障害者を対象としたサービス内容
仕事を辞めたけれど、今まで一度も転職や離職の経験が無くてどうしたら良いか分からない方も多いと思います。
「就職活動のやり方が分からない」「働きたいけど誰に頼って良いか分からない」「働くためのスキルがない」と困っでいる時はハローワークで就職活動のサポートを受けましょう。
ハローワークでは一般の方はもちろん、障害者の方に向けたサービスがたくさんあり、私もたくさん助けらたので是非紹介していきたいと思います。
ハローワークとは
ハローワークとは厚生労働省が設置している行政機関で、正式には公共職業安定所のことです。
略称で「職安」とも呼ばれていて、就職や転職を目指す方に向けた求人紹介やサポート、雇用保険の手続きなどを行なっています。
就職活動に不慣れな方はもちろん、障害・疾患を持った方専用の窓口もあり、一般求人だけでなく障害者用の求人も紹介してくれます。
ハローワークの開庁時間
ハローワークの開庁時間は、基本的に平日の8時30分から17時15分です。
都心に立地するハローワークでは平日19時まで、土曜日は10時から17時まで業務を行う施設もあるので「サービス利用時間延長実施施設」でご確認下さい。
ハローワークの利用料金は?
ハローワークは厚生労働省管轄の施設のため、求職者は無料で利用することができます。
どのハローワークに行っても良いの?
基本的に「求人検索・就職関連の相談」に関してはどのハローワークを利用しても問題ありませんが、ハローワークごとに管轄区域が決まっています。
管轄外のハローワークだと「失業保険の手続き」「職業訓練の申し込み」などの手続きないため、居住地を管轄しているところを利用する事をオススメします。
管轄のハローワークは「厚生労働省|全国ハローワークの所在案内」から検索ができます。
ハローワークのサービス一覧
心理カウンセリング
うつ病などの精神疾患をお持ちの方でまだ就職の方向性が決まっていない方は、まずは心理カウンセリングを受けることをオススメします。
「働くことへの不安とどう向き合うか」「一般枠か障害者枠のどちらで働くか」「障害をオープンにするかクローズにするか」などを相談し、アドバイスしてくれます。
ひとりで悩んでいて、苦しいにも関わらず前に進めない場合は相談してみましょう。
カウンセリング受付の曜日が決まっていることがあるので、曜日が固定なことに注意です。
自己分析のサポート
どの業種で働くことが自分に合っているか分からない方は自己分析のサポートも受けましょう。
他の人からアドバイスを受けることで自分では当たり前と思っていたことが長所や短所だと気づいたり、得意不得意を知ることで自分には合わない会社とのミスマッチを防ぎやすくなります。
自分自身をより知ることができれば就職の方向性が見えてきますし、履歴書の作成や面接での返答にも一貫性が出やすくなります。
合わない会社への就職はうつ症状などの再発に繋がるので、自己分析で自分の特性やこれだけは出来ない事などを整理して就職に臨みましょう。
求人情報の紹介や検索
ハローワークでは一般枠での求人はもちろん、障害者枠での求人も紹介してもらうことができます。
求人情報は「ハローワークインターネットサービス|求人情報検索・一覧」から検索が可能です。
スマートフォンではなくパソコンで求人情報が見たいという方は、施設内に求人検索専用のパソコンを利用できるスペースもあるのでそちらで検索することも可能です。
応募書類の作成サポート
履歴書や職務経歴書の書き方や添削などのサポートが受けられます。
書類を書く際の注意点などの細かい点や志望動機・自己PRの書き方など、より採用に繋がりやすい書類作成を支援してくれます。
また、履歴書のフォーマット「厚生労働省履歴書様式例(Excel/PDF)」が「ハローワークインターネットサービス|履歴書・職務経歴書の書き方」からダウンロードできます。各応募書類の記述例も載っているので参考にしましょう。
面接対策のサポート
面接対策は基本的な入室から退室までのマナーはもちろん、質疑応答への対策や実戦に向けた模擬面接などのサポートも受けられます。
模擬面接の後は改善点や良かった点などのフィードバックもしてもらえるので、企業側の目線などの自分では気付かない点なども対策する事が出来ます。
面接に苦手意識があり、過度に緊張してしまう方でも「どういった質問が多いのか」「どう答えれば良いのか」を対策・練習するだけで不安は軽減されます。
スキルアップのための職業訓練の相談
就職に必要なスキルを身に付けたり、資格を取得して就職を有利に進めたいという方は職業訓練コースの受講紹介をしてくれます。
訓練期間は、主に 2か月〜6 か月と訓練内容ごとに様々です。(2か月以下の短期コース、1年または2年のコースもあります。)
訓練分野も事務系やIT系、デザイン、介護、福祉、製造、電気関係など多様にあります。
障害者の方向けの職業訓練もあるので一般の方と混ざって訓練するのに不安がある方はそちらも検討してみましょう。(障害の種類によって受講訓練が異なります)
また、職業訓練を受講するにはいくつか注意点があるので確認しておきましょう。
- 職業訓練に申し込むには管轄のハローワークへ行く必要がある。
- 事前にハローワークの求職者登録を行なっておく必要がある。
- 基本的に無料で利用できるが、テキスト代が必要なものや有料の訓練もある。
- 訓練ごとに定員が定められており、「働く意思があるか」「訓練に通う必要があるか」などの選考に通過する必要がある。
こちらもハローワークのスタッフの方と相談して条件を確認し、選考に通過しやすいように対策をしましょう。
就職のためのセミナー
就職活動をスタートする方や子育てをしながら働く方など、様々な方を対象にセミナーを行っています。
業界についての説明やビジネスマナー、応募書類の作成、面接の基本など就職に必要となるものが多くあるので気になるセミナーがあれば受講してみましょう。
こちらもいくつか注意点があります。
- 申し込むには管轄のハローワークへ行く必要がある。
- 事前にハローワークの求職者登録を行なっておく必要がある。
- セミナーごとに定員が定められている。
セミナーは基本無料で受講でき、会場で行うものとオンラインでのセミナーがあります。(オンラインセミナーを受講する場合はZoomなどのツールが必要になります。)
離職した際の雇用保険の手続き
ハローワークでは離職した際に雇用保険の手続きを行えば失業手当を受け取る事ができます。
必要書類や受給条件を確認するためにも一度管轄のハローワークを訪れ、失業の申請を行ってから「雇用保険受給者初回説明会」で説明を受けましょう。
まとめ:ハローワークのサービスを利用して就職活動を進めよう
いかがでしたでしょうか?
ハローワークを利用して就職活動を円滑に進めるのはもちろん、カウンセリングや自己分析を利用してミスマッチな企業への就職をできるだけ避けましょう。